シナリオ制作にあたって思い悩むこと

 実際にシナリオ制作をまえにすると、通常のシナリオならまず第一におもうことがあります。それはストーリーです。ストーリーにもいろいろあります、シリアス、コメディ、ほのぼの、など。まず大概どのジャンルなのか選んで考えます。もちろんシリアスのなかにコメディ、コメディのなかにシリアスなど、そういうこともできます。そういう構造の作品はカードワースにかぎらず、世の中に大量にあります。
 まずは導入、この自分の世界に、冒険者のデフォルトの世界からいざなうこと。そして最初がシリアスだったら、いきなりシリアスの絶頂をおかない。じょじょに引き込んでシリアスの高みをみせる。そしてシリアスがマンネリ化して飽きられないように少々のコメディを混ぜてみるのも手。
 またバトルものがついてこないとカードワースという感じがしないので、シリアスの骨頂にはバトル。コメディの場合、くだらないことから発展してバトルというのが考えられるでしょう。
 だいたいわたしなど、なにをつくればいいのかと考えた時、それがでないときは、まず第一としてジャンルがでません。しかしかえしていうと、ジャンルができると、簡単に物語をつくることができます。古山シウ氏の男塾などの場合、その折り目のキャラクターたちの感情にそって、ぱりぱりにBGMが違います。まずBGMをなんにするのか、なんに合わせるのか、ということを考えなければいけません。メモとかしないで、即興でつくっていく場合、BGMを先に決めると、物語のシチュがわかりやすくなると思います。わたし的に考えますと、BGM>背景画像>カード絵の順に、決めていきます。
 カードワースは設計法に即興と、メモをつくっていって、重厚につくっていう人がいますが、わたしは即興でいいと思います。というのも、わたしの場合、即興であつくなれるのが、シナリオ制作の醍醐味であり、メモからつくると、それは、プロ制作な感じですが、あそびでなく、作業です。わたしは遊びものがもはや遊びからはずれるのがあまりいいとは思いませんが、別な方向にいるプロ気取り型の人がいるので一概にいいません。どちらでも気質に楽しんだ方が勝ちなんですから。
 そしてカードワースには無ストーリー型と呼ばれるジャンルがあります。それは細工が巧いひとが得意とするジャンルです。ストーリーのないRPGというゲームジャンルはむかしからあり、主にダンジョン型、散策型、バトルモノ型とほかにもありそうですが、これらはけっこう人間の性質に粘着的なしつこい人でないと、途中で放棄してしまうため、人間を選びます。また初心者が手を出していいものではありません。まめなプログラミング、デバッグか必要となるケースがあるので。そういう意味ではストーリー型がいいと思います。ストーリーで、細かい部分をごまかせるので。ただこれは、本人の小説能力がものをいいます。つまんないことを書いてるストーリーモノは批判にあうので。小説能力が高くない人(文章ですげえと言わせられない人)ははやく制作人中級になって、トリックものにいくのがいいと思います。

inserted by FC2 system