シナリオを発想するきっかけについて

 おおかれすくなかれシナリオを考えるにも方法がある。それは人のタイプによって違う。カードワースは特殊なのだ。と理解すること。
 まず小説を書くのが得意な人のタイプについて。文章が得意なため、簡単に人をひっかけられる。文章は、句読点を利用して、文章の息がわかるようにすると、カードワースでよく面白いと思われる。顕著なのが天地我人の前夜祭とか影ロンとかだ。これを真似ろといわないが、独自にオリジナルをもつことは大切。そしてシナリオを考えるのはきっかけだ。きっかけさえ乗り越えれば、あとはけっこうノリで制作できる。小説を書くのが得意な人は、最初に起承転結の、転からはじめる。そこから起承転結の起、承、転、結は自由に転がしてつなげていい。このやり方は、「泉に猫は帰らない」や「シェケナ・ベイベ」などがそうだ。あきらかに転だが、カードワース界でいままでないものがポイントで、普通にでてくる代物じゃないのが大事。このやり方は、いきなり高得点がとれ、すげえといわれる。とにかく個性が大事だ。
 そして小説を書くのが得意じゃない人。うえのやりかたはいさぎよくやめよう。別にやってもいいが、発想するのに時間がかかるし、高得点は理想になって実際にとれない。
 じゃあどういう方法が好いかと言うと、まずBGMである。カードワースのシナリオはBGMにないことはできない。それは演出が無理だからだ。だからBGMから考える。考えるにしても基準が必要だ。だからBGMのストーリーを組み合わせて考える。ストーリーというが、BGMの物語が大事だ。みながみなBGMの物語が一緒というわけではない。自分のそれまでの人生によって違うだろう。
 BGMで考えるのが得意な人は音楽に感性がある人だ。よく音楽をきいて、ステレオタイプなことしか考えられない人は向いていない。別にステレオタイプだからあたまが単純ということではない。邦楽をマニア的に聴いてるとおきる現象でもある。邦楽はメロディが一曲でひとつしか思わせない。だからオーケストラ的な、またはいわゆるゲーム音楽的な、様々なことを思わせるものに慣れ親しんでないと、できない。
 BGMでできる人は、そこから物語を考えればいい。台詞を考えるのもそうだし、カードをいじってアクションさせて物語をつくるのもそう。映画的に演出することができるのも、カードワースのつよみだ。
 つぎに、カード画像を横に並べて、物語を考える方法がある。これは、ノートにプロットと併用して思考するのがベスト。プロットのつくりかたはいろいろあるが、物語の明るさの強さと悲しみの強さの両方が高い程、いい物語というが、それを表現できればいいと思う。
 それから背景画像から発想する場合だ。背景画像は台詞というよりカードアクションを想起するのに向いていると思う。筆者の簡単な印象だが。
 本当の話、想起するのはこれまでのどれでもいいが、べつにきっかけが物語の最初だけではない。部分部分的につくっていくときに応用するのもいい。特に大事なのは色んなことを同時に考えすぎてもやもやになるより、簡単な理屈一筋で思考することが大事だ。そのためには集中力の使い方が大事である。集中力をつかうとき、余計な思考をなくす練習はなにもカードワースだけで大事なわけじゃなく、社会でいきていくのに大切だ。いくら集中しても、考える単子のかずだけ集中力は弱まる。逆に言うと必要最低限の思考の端子の数だけで集中すると、爆発的に集中力の恩恵を味わえる。よって、今後の為にも、カードワースをつくるときは、集中力と、頭にある思考の単子の数を意識すると自分の未来によい。やるといいと思う。

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