文章の書き方

 たとえば例をだそう。
「わたしは理解的に扱われる事はほとんどないが、それでもアブノーマルな人間ではない。ただ人が細かいだけだ。いつの時代もそう思ってきたが、やはり人間大概ひとつの種類に要約するとまとめきれないのだ」
 まず、基本的にカードワースの文章ではひらかないでほとんど漢字にしたほうが、しまって見えてよい。現代小説ではひらいて書くのが流行っているが、カードワースは、理知的に見えるほうが、べつに天地我人さんがというわけではないが、台詞で高得点がとれる。だから出来るだけ文章は理知的に見えるほうがいい。
 それからメッセージに話しているキャラの名前をいれるのもやめたほうがいい。これも同上で、理知的に見えるのを妨害する。
 理知的というと、堅い感じがするが、それは句読点や読点の使い方がうまくないだけだ。次の例をみてほしい。
「おいおい、この女、以外と頭がいいと思っていたが、案外お金の話になると、途端に理性を失ったかのような顔をする。いいが、そんなことでは冒険者業、つとまらないと思うが、分かってるのか、この女」
 一見かたくなりそうな内容の文字列体だが、息の弾みをつかって句読点をうつだけで、こんなに愉快な読み心地になる。読み心地とは大切なものだ。理知的な程、読み心地がはずんでないと、ただの堅い文章になってしまう。堅い文章は、よくあるのが法律文だが、理知ではあるが、だんだん読み心地がなくなってくる。
 息を弾ませるにも色々な種類がある。おふざけ、しっとり、まじめ、冷静。とくにまじめを息を弾ませて表現すると、前夜祭にあったが、妙な時代感がでて面白い。
 理知+息を弾ませる=面白い=高得点
 この式はあるのでよく覚えるように。
 そして、大事なことだが、いくら理知だといって、他人の語彙をおいかけたそういう文体は、人から軽蔑されるので注意するように。これは、自分の好きな分野に徹して語彙選択し、理知的に書き、息を弾ませるように句読点をつかうといいのだ。これを忘れないように。
 とくに息を弾ませて書く場合、マニアになれるほど、いいのだ。
 (マニア+勤勉)理知+息を弾ませる=人を愉快にさせる
 自分の諸分野のマニアこそ、オリジナルなのだ。過去の人たちの文章から脱却できなければ、オリジナルとして評価されない。ただ息を弾ませるだけ躍起になって、内容が過去にあったものと同じで、自分だけこれ面白いよといっても、過去の人からも、まわりの知ってる人たちからにも嫌悪されるだけである。

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